ヒーリングの記録

『肩に槍が突き刺さったような痛みを感じる女性へのヒーリング』 2.病気である必要はない

4.創造の仕組みが教えてくれる

Cさんは、今度は1人で東京へやってきた。外出時、いつもは必ず付き添いのMさんがいるが、今回は1人で東京へやってきた。

8月4日(土)午後。

前回のヒーリングから、1週間ほど。ヒーリング後、槍が突き刺さったような左肩の痛みは、なくなったという。上半身の痛みも、なくなったという。

しかし、2~3日前にまた痛みが戻ってきた。指に針金が刺さっているようで、座るのは痛い。その他、いろいろある。Cさんは、パニック障害もある。だから、1人で新幹線に乗るなんてこれまでは絶対にできなかった。

それでも、希望を信じて、来た。

「パニック障害は、治ります。生きる希望があれば、パニック障害は治るんです。

仕事がない、やりがいがない、その前に自分の存在価値を知らない。でも、「治るかも」があれば「治る」んです」

ミツさんはそういうような話をしていた。ヒーリングをすると、10年来の病気も驚くほど改善して完治へ向かう。でも、そのプロセスには何度か痛みの揺り戻しもある。だから、何度も何度も回数を矢継ぎ早でやる。

そのときに大切なこと。

「前向きな気持ち」「焦らない」。それが大切だと、ミツさんは言った。そして、ヒーリングに入る前にこう言った。

「今日も、劇的に改善していきます」

そのための思考法として、こんなことを。

  • 「痛いのが、嫌だ」⇒ 痛いものが目に入る
  • 「痛いのに、飽きた」⇒ 痛みから目を逸らす

痛みから目を逸らせば、痛みは終わる。終わるには、そこにフォーカスをしないこと。そんな話をしながら、ミツさんは実は娘のMさんが縁が深い方だと話した。

いろいろな病気の原因はあるが、その1つはCさんが病気になってミツさんに会うためだった。だから、もう病気である必要もなくなった。もちろん、他にもいくつも原因はあるが、その1つ、スピリチュアル観点からはそういう部分があるという。

すでにMさんが、ミツさんに会ってとても感動していたといい、「これまでの先生と全然違うやろ?前里さん信じてやってもらおう」と、Cさんを励ましている。

YouTube動画で、前里光秀研究所を見つけたのも、Mさんだった。ミツさんから告げられたCさんは、涙を流していた。支えられているMさんに、一刻も早く伝えたいようだった。

5.ヒーリングは、影か?光か?

ヒーリングは、対話しながら行われる。無言もあるが、対話しながら痛みを癒やしていく。

ミツさんが原因である小脳の確認をしたところ、前回より治療が進んでいるとのこと。しかし、小脳の指令により、Cさんの首に「破裂する意識」があり、それが痛みとして全身に流れていくのだという。

その痛みを改善する手段として病院で処方される薬がある。薬の特徴として、患部には効くが人の意識には効かないという。

人が生まれて大人になるように、病気も時間が経つと大人になる。そうなると、特に意識については効かないのだそう。

その点、ヒーリングは意識を通して対話をするので、病気の意識そのものにもはたらきかけることができるという。

「現代医療は、目に見えないものを信じなさすぎなんです」

ミツさんは、Cさんに手を当てながらそう言っていた。

光があれば影がある。言葉から見ても表裏一体の表と裏、見えるものがあれば見えないものがある。薬、メス、手術…目に見える手段で患部にはたらきかける方法。

ただ手をかざすのみで、目には見えないエネルギーを原因や対象の患部とそれを構成している意識そのものにはたらきかける方法。

2つはまったく正反対でありながら、光と影のように一体となっているように見える。

両者は、補完関係なのでは?そう思った。と同時に、人類が目には見えないものの重要性を理解するようになるなら、ヒーリング治療が、現代医療を大きく包み込む日が来るのかもしれない。

「ヒーリングは、なぜ広まらないのですか?」

と言ったCさんに、ミツさんは世の中が疑っているからだと答えていた。線維筋痛症のCさんは、まだ途中でありながら本当に出会ってよかったと何度も言っていた。それに応えるように、ミツさんは言った。

「僕を見つけてほしいですね。痛みがある人は」

6.時間の隙間に入門するスピリットヒーラー

ミツさんは、時間を止めることができる。本当かどうかは分からないと言いたいところだが、冗談を言う意味がない。

ミツさんは常日頃、本当のことしか言わない。人に本音を伝えることも、予言のようなことも、いつも後になって確認がとれる。

驚くべきは、「時間が、止まる」ということ。時計の針を止めるのではなく、時間を、止める。

どうやって?

分からない。ただ、必ず理由はある。ミツさんに確認したいと思いながら、まだ確認できていない。そしてミツさんが時間を止めている間、こちらも止まっているから確認のしようがない。

そして不思議なことに、そのときは同じ空間にいる人は全員寝ているという。止まっているというか、認識できない時間が存在するというか。

ヒーリングがはじまって起きる凄まじい睡魔については、誰も止められない。幾度となく気合いを入れて臨んだが、いまだにこれを超えたことがない。

認識できない空白の時間に病気が劇的に改善するという。Cさんの場合、その回数が圧倒的に多いそうだ。それは、改善するスピードが速いことと、それくらい重いということ。

ヒーリングは魔法ではないので、急にパッと消えるものではない。でも、気づかないうちになくなっている。ここで困ることは、痛みがなくなるのと同じく、本人の記憶も消えていく。

だからこれまで痛かった記憶もなくして完治した人もいる。正確には、記憶が遠くなって、あまり重要ではなかったように感じるような。

Cさんのヒーリング中、実は未来から来たCさんがミツさんにいろいろ話しかけていたそうだ。100%完治した未来から来た、Cさん。今の病気のCさんからは想像もできなかったが、よくしゃべるのだそう。

希望ある未来からの情報を伝えると、Cさんはこれまでは病院などで落ち込むことしか言われたことがないと言っていた。

この病気の人は、みんな彷徨っているとも言っていた。ヒーリングが終わり、症状の確認のために夕方、またお呼びすることになった。

休憩時間に、ミツさんが言っていた。

日常は、いざというときの準備だと言っていた。つまり、このような重病の方を治すには日常の過ごし方で決まるということだった。

7.最後の砦として訪れる場所

夕方、再度訪れたCさんは左肩の激痛がなくなったと言っていた。槍で刺さったような痛み。しかし、これまで感じなかった腰の痛みが出てきた。

ミツさんによると、もともとあった痛みだが他の痛みが強くて感じられなかったものだという。

背中の痛みがない、お尻の激痛がない、指のこわばりはあるものの、楽になった。「強烈な痛みはないですが、身体の奥で常に力が入っています」

そう言っていたが、それは観念としては「表面の痛みは、もうありません」。それを意味していた。

この病気は、中高年の女性に多いとされ「完璧主義」「几帳面」「強迫性」といった性格がキーとなるようだ。発症前、とてもパワフルだったCさんは、好きなことに没頭すると寝る間も惜しんで物事を推進する性格だったという。

そのオーバーワークに、ストレスが加わり発症した病気ではないかと。劇的に改善したCさんと話し合い、1週間くらい東京に滞在してもらうことになった。

ヒーリングは、回数をこなして何度もやった方が改善は早い。「ここで治らなかったら、もう後はない」。そう言っていたCさんと、「研究所が治さなかったら、もう後がない」。そう言っていたミツさん。

人一倍どころか、100倍責任感のかたまりのようなミツさんは、1週間の滞在をしてもらうことで、治せなかったという選択肢を排除したようにも見えた。

命がけの1週間になると、少しは理解した僕がいた。